病院の中の配属先

病院で働く看護師は全国で895,944人。就業看護師の65.7%にあたります。ただしその中身は配属先でまったく違い、夜勤の形が部署によって変わります。転職する前に、まず院内で異動できないかを考える材料としても使えます。

このページに人数が書いていない理由

厚生労働省の統計が数えているのは就業場所(病院・診療所・訪問看護ステーションなど)までで、病院の中の配属先ごとに全国で何人いるかを数えた公的な統計はありません。このサイトは「全国に何人いるか」を選ぶときの材料のひとつにしているので、数字の裏付けがある10の職場図鑑とは画面を分けています。ここに書けるのは、その部署だから制度の上で決まっていることと、求人票・見学で確かめられることまでです。

病棟(急性期)

手術や治療のために入院している人を受け持つ。多くの看護師が最初に配属される

夜勤

あります。二交代制か三交代制かは病院が決めます。

その部署だから決まっていること

求人票・見学で確かめたいこと

  • 入院基本料の区分(7対1か10対1か)。求人票に無ければ病院のホームページの施設基準の一覧に出ています
  • 1回の夜勤で何人を受け持つか。夜勤に入る看護師は何人か
  • 平均在院日数
  • 急変時に応援を呼べる体制(当直医師が院内にいるか)

病棟(療養・慢性期)

状態が落ち着いた人が長く入院している。同じ相手と長い期間関わる

夜勤

あります。

その部署だから決まっていること

求人票・見学で確かめたいこと

  • 病床の種類(療養病床か、地域包括ケア病棟か、回復期リハビリテーション病棟か)
  • 看取りの体制と、それについての教育があるか
  • 1回の夜勤で何人を受け持つか
  • 介護職員が何人いるか。看護と介護の役割の分かれ方

集中治療室(ICU・救急)

重症の人を、機器と数値を見ながら看る。配置がいちばん厚い

夜勤

あります。

その部署だから決まっていること

求人票・見学で確かめたいこと

  • 取っている施設基準(特定集中治療室管理料の何か、ハイケアユニット入院医療管理料か)
  • 新人・異動者への教育の期間と、その間の受け持ちの数
  • ローテーションで一般病棟に戻ることがあるか
  • 扱う機器と、研修の有無

手術室(オペ室)

器械出しと外回り。入院患者を受け持たないので夜勤の形が病棟と違う

夜勤

病院によります。日勤 + オンコール(呼び出し当番)の形と、夜勤を置く形があります。

その部署だから決まっていること

求人票・見学で確かめたいこと

  • 夜間の体制(夜勤を置くのか、オンコールなのか)。オンコールなら月に何回で、手当はいくらか
  • 呼び出されて出勤した場合の割増賃金の扱い
  • 手術の件数と、担当することになる診療科
  • 器械出しと外回りのどちらから始めるか。独り立ちまでの期間

外来

入院患者を受け持たない。病院の中で日勤だけになりうる数少ない部署

夜勤

多くは日勤のみです。ただし救急外来や夜間診療のある病院では夜勤・当直があります。

その部署だから決まっていること

求人票・見学で確かめたいこと

  • 救急外来・夜間診療があるか。ある場合、そこに入ることになるか
  • 担当する診療科と、その科の1日の患者数
  • 予約の外来か、当日受付があるか
  • 病棟への異動があるか。ある場合の周期

透析室

同じ人が週に何度も通ってくる。時間割がはっきり決まっている

夜勤

夜間帯の透析をしている施設では遅い時間の勤務があります。泊まりの夜勤は多くありません。

その部署だから決まっていること

求人票・見学で確かめたいこと

  • 夜間透析をしているか。している場合の勤務時間
  • ベッド数と、1人が担当する台数
  • 穿刺を看護師が行うか、臨床工学技士との分担はどうなっているか
  • 日曜・祝日の稼働

配属先を変えるとお金はどうなるか

同じ病院の中でも、夜勤のある病棟から外来に移れば夜勤手当は額面からなくなります。手術室のように夜勤の代わりにオンコールが付く部署では、待機の手当と、呼び出されて出勤したときの割増が別々に扱われます。額としてどれくらい動くのかは移るとお金はどう変わるかにまとめました。夜勤手当の中身を法律で決まっている深夜割増と病院独自の上乗せに分けたい場合は、姉妹アプリの看護師の夜勤手取り計算機で計算できます。

病院そのものを離れる選択肢もあわせて見るなら、 9つの職場を並べる診断があります。

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